グループによる色付けと、数字による色付けを両立させた棒グラフ
- Yoshitaka Arakawa
- 2018年9月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年3月30日
今回のテーマは「グルーピングによる色付けと、数値による色付けを両立した棒グラフ」です。
記事の目的は、Before(上)とAfter(下)の棒グラフを比較し、Afterの棒グラフについて僕がどう感じるか、どこを良いと思うかを、ご一緒に考えさせて頂ければといったところです。
ワークブックのダウンロードはこちらから。


Vizの説明を簡単にします。
使用データはTableauにデフォルトで入っている「世界指標」データです。
「インターネット、モバイル事業を中東で始めるような会社の、マーケットリサーチ部門が、会社の偉い方へ提出するレポートの1枚」みたいなことを想定してます。
このVizは
1.左側の散布図で「良さそうな地域」のアタリをつけ(緑、オレンジで色付け)
2.そのアタリを付けた国の、指標をいくつか表示する
3.PDFのような、静的なレポートを想定(そうでなければ、今回の記事内容はアクションフィルターで足ります)
ことを目的としています。
【Afterバージョンで何がしたいのか】
今回の記事の大筋は「棒グラフのハイライトの仕方を変えることで、定量的な情報を視覚的に伝えられるようにしたい」です。
Beforeの棒グラフの何が問題だと思うかというと
・Beforeの棒グラフでは、色付けが「アタリを付けた国」によるグルーピングによってされている。
・これにより、指標自体の情報がやや分かりにくくなっている
・例えば、グリーンの地域は「事業のしやすさ」が実はかなり低いが、それは「棒グラフの長さ」を比較しないと分かりにくい。
一方でAfterの何が良いと思うかというと「グルーピングによるハイライトをしながら、数字情報を視覚的に伝えられる」です。以下にもう一度比較のために載せておきます。

BeforeのVizから「緑のグループはターゲット人口は多く、また事業所得税率も低いので、ビジネス上のチャンスはありそう。しかし事業のしやすさは低めなので、対策が必要である」というストーリーを、一目で導くのは難しいんじゃないかな、と考えます。
一方で散布図を元々使っている都合、それとの対応もさせたい。悩ましいですよね。
Afterの棒グラフは、この「グルーピング色付け」と「数値による色付け」を同時に行うソリューションだと考えます。
【作り方】
詳しくはワークブックをダウンロードして頂ければと思います。
ざっくりと説明すると、MIN(1)で棒グラフを作成し、それをバックグラウンドに使っています。

【まとめ】
よく作るような棒グラフをアップグレードするための今回の記事、いかがだったでしょうか。
もしご質問などがあれば、TwitterかLinkedinへメッセージをよろしくお願いします。