「思ってたのと違うかも?!」求職・求人 互いの立場から見るTableau転職 感想戦

2021/10/12に登壇、司会をさせて頂いた以下のイベントについての感想戦です。

(JTUG Radio Nightの常石さん松永さん、ゲストの方々本当にありがとうございました)


こちらの記事ではイベントを振り返りつつ、Tableau転職を成功させるため(最低でも失敗させないため)の考え方、行動をおさらいします。

未視聴の方はぜひ一度ご覧ください。特に採用側の方々の視点は中々聞けないものと思います。

(Kimuraさん、Motojimaさん、登壇を快諾下さりありがとうございました)

問題提起:Tableau求人ふわふわしている問題

今回自分がある意味で問題提起し、また色々と聞いてみたかったのがこちらの「Tableau求人ふわふわしている問題」です。

言語化されきっていない求人票が多いのではないかという問題です。


(これはTableauに限らず、データ分析など関連ポジションに共通している気がしますが)

具体的な求人票を言及しませんが「Tableau人材」を募集している求人票を眺めたときに、何をする仕事か分からないものが多い気がします。

例えば求人票の業務内容欄に以下が全部書いてあるとか…

  • 課題解決、意思決定に貢献する分析ソリューション提供のための分析環境構築

  • 分析ツールの要件定義、開発、運用、保守

  • BI技術支援

  • ビジネスユーザーへのコンサルテーション、プレゼンテーション


BI人材は上記全てを、広く浅くという意味では全て遂行できると思いますが、このポジションは一体何を主業務にするのか、何のスキルを特に求められるのか…更に言えば、業務内容と必須要件が噛み合っていないケースも…

何を重点的に行うポジションか分からなければ、自分のスキルとマッチしているのか、自分が貢献できる仕事なのか、自分が行いたい仕事なのかが見えにくいところがあると思います。


このような求人票から面談、面接に入り、面接プロセスの過程で業務内容を明確にイメージしきれないまま入社した後に「想像していた仕事と違っていた…」という認識のギャップ、ミスマッチが生まれてしまう話を往々に聞きます。


この問題の背景は何なのか、どのようにミスマッチを回避するべきかを議論することが本イベントの目的でした。

なぜ求人票がふわっとするのか

上記のような問題意識を持ち込んでイベント企画させて頂きましたが、非常に参考になる意見を頂きました。該当の箇所は以下からどうぞ。

https://youtu.be/5-x4N1wJ770?t=2586


ざっくり求人側の背景に関する考察を書きますと、以下の内情があるのではという話でした。

  • 求人票を書いている人が、必ずしもTableauとその世界を理解していない

  • Tableauポジション自体が新しい方であり、かつこういったデータ人材ポジションの求人票を書くことに慣れていない(更に言えば、所謂ジョブ型求人に慣れていない)

  • 本質的にはスキルによってビジネス課題を解決してくれることを求めているので、そのニュアンスを求人票に含めている or 求人票に書ききれず、技術志向の応募者と齟齬を生んでしまう

  • 色々なことに活躍してほしい意図があるが、その仕事を棚卸しきれていないので、言語化できていない


求人票を書かれる方のTableau理解が十分でないという点もさることながら、個人的に印象的なのは「色々と活躍して欲しい一方、その仕事を棚卸できていないので、求人票が言語化されきっていないものになる」という視点でした。


確かにTableauスキルや分析スキルが高い人を採用するにしても、スキル自体よりもスキルあるいは採用者から生まれるリターンのために雇い、かつデータから出来ることって幅広いので、まぁそういう書き方にもなりえるか…と。

(そこは言語化を頑張ろうという話もありますが、背景として腹落ち感が大きいです)


個人的にもTableauを使った仕事って手掛ける範囲が本質的には広いと言いますか、データを使って出来ることの可能性って超広いので、求人票に想定される業務や将来的な活躍を書くのって大変だろうな…と。


ということで、背景を知るほど「この問題は短~中期的には解決しない気がする」気持ちになります。

個人的には「何をしてほしいか」に優先順位をつけて、それを明示的にしたら良いのかなと思いつつ…意識変革が待たれますね。

じゃあ求職者はどうすればいいのか

Tableau求人票がふわっとする背景が分かり、それがちょっと短期的に解決しなさそうだと分かりました。

それならばTableau人材、Tableau求職者は良い仕事に就くために、運を天に任せるしかないのでしょうか。


結論としては「面接者、面談者に質問を重ねることで、求人票の不確実性をこちらから埋めていこう」というメッセージになります。

身も蓋もないですが、言語化が難しい背景が分かってしまったので

  • 相手の本音をある意味で引き出しに行く

  • 自分の想像している仕事かどうか聞いて確かめる

姿勢が特に重要だと自分は感じました。


またイベントではVisual Analyticsのサイクルを引用し「このポジションは何を重点的にする仕事なのか」を確認することをオススメしました。

(出典:The Cycle of Visual Analysis


多かれ少なかれ、遅かれ早かれTableau使いはサイクルの各部分を実施すると思いますが、この図を元に(もしくは念頭に)以下を聞いてみると良いかもしれません。

  • このサイクルの中で、このポジションはどの部分を重点的に行うのか

  • 組織体制として、このサイクルはどのように実現されているか(個々人が全部担うのか、個別に担当する部署があるのか)


Tableauは本質的にサイクルの全部分を担えるものの、求職者は何をしたいのか、何を以て貢献したいのか、という点をコミュニケーションする必要はあると思います。

そのコミュニケーションを円滑に行うための道具として、この図を引き合いに出すのは有効だと思います。

最後に

ということで「成功するTableau転職は逆質問にあり」というメッセージで締めさせて頂きました。

もちろん技術的、Tableau環境の話も聞いた方が良いですが、それ以上に「これは何の仕事か」を重ねて確認することが一番大事だと思います。


また質問の結果、求めていたポジションではないケースも出てくると思います。

転職先候補を増やすために、これはイベントでもKayoさんが言及されていましたが、自分の職務経歴書のアップデート、Linkedin等のプロフィール充実などは行っておいた方が良いと思います。


そして一番大事ですが「自分はTableauで何をしたいのか」「サイクルのどの部分を担いたいのか(もしくはサイクル外の何を担いたいのか)」を明確にしておくこともまた「思ってたのと違うかも?!」を減らすと思います。


仕事は人生の大きな部分を占める場合が多いので、Tableau使いの皆さんはぜひ良いポジションを見つけてください。


ご質問等はTwitterまたはLinkedinまでよろしくお願いします。それでは。