今回はユーザー会運営について書きます。
基本的にはパブリックなユーザー会を想定していますが、社内ユーザー会にも引用できる内容も含めました。
背景として、日本のTableau User界隈から少し距離を置くことにしました。
人間関係トラブルであり、あるコミュニティからの攻撃でもあり。詳細は控えますが。
(問題をそのコミュニティに帰すべきか人に帰すべきかは難しいですが)
ですが幹事をさせて頂いていたMakeoverMondayユーザー会、VizforSocialGoodユーザー会で自分が作成、使用していたイベント管理シートは今後ユーザー会開催をされる方の一助になればいいなと思い、この度本記事の執筆と管理シートの公開を考えた次第です。
(こんな背景の人間がユーザー会について語るのは滑稽ですが)
以下を適宜コピー作成やダウンロードしてお使い下さい。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1evzf08a_coArCQLQR3GK7UlqlHBT7CkiMPmyefv06xA/edit?usp=sharing
本記事の想定ターゲット
現在ユーザー会を運営されているユーザー会幹事の方
これからユーザー会を開催したいが運営方法が分からない方
ユーザー会の裏側の一例を見てみたい方
基本的には上記Spreadsheetを見て頂ければ良いのですが、以下にいくつか所感を書き残しておきます(同時に過去の反省点でもありますが)。
会の目的、何を持ち帰って貰いたいかを最初に定義する
このポイントは大変重要です。
「何をする会か」「何を参加者にしてほしい会か」を最初に定義すると良いです。
もし事例共有の会であれば、どういう事例を紹介して、どういう知識を持ち帰って欲しいのか。
ネットワーキングの会であれば、どういう方に来ていただきたいか、どういう方々を繋げたいか。
ハッカソンであれば、どういう知識や技術を持ち帰っていただきたいか。
会の方向性を明確にし、イベント紹介時ページに記載し、参加者の方のエンゲージメントを高めると上手く行きやすい所感です。
(ゆるく集まる会も好きなんですけどね)
可視化ハッカソンを行う場合、データを事前に理解しやすくする
MakeoverMondayユーザー会もVizforSocialGoodユーザー会も、グループワークを主体とした基本的には可視化ハッカソンでした。
何度か開催し思ったことが「データが分かりにくい/馴染みがない場合、グループワーク時間の大半がデータ理解とデータ整備で終わる」ケースが多々あったことです。
この問題を避け、参加者の方に可視化で手を動かしてもらう、可視化についてディスカッションをして頂くため、出来る限り主催者側で以下の作業をしておくと良いです。
イベントで使用するプレゼン資料にデータに関する説明を明記
ある程度の加工整形したデータを準備
Data Dictionary(カラム等の説明資料)を準備
(もしデータが英語の場合)カラム名の日本語訳を提供(データの完全日本語化は可能であれば、程度で)
その他、可視化に取り組む際のハードルを下げる取り組み
1番目のポイントの例として、VfSGユーザー会では下記のような資料を準備していました(5ページ目)。
会の満足度や2回目以降の継続参加率にも関わる観点なので、ぜひ主催者の方は参加ハードルを下げる手助けをして頂ければ幸いです。
可視化ハッカソンを行う場合、データの提供方法を複数用意する
多くの方が会社支給PCにて参加されますが、会社によってアクセスできるクラウドサービスが異なります。
したがって複数の手段でデータをダウンロードできるようにしておくと良いです。
例として以下を挙げておきます。
Goodle Drive
Dropbox
Box
OneDrive
iDrive
USB(こういうデバイスの方がダメな時が多いものの)
最悪メール経由でデータ転送(お名刺から)
最初から人を無理に集めなくてもいい
この項目で言いたいことは2点あります。
最初から大規模なイベントを目指さず、まずはクイックスタートでやってみれば良い場合が多い
Twitter/Facebook等での発信や参加者の方の口コミから、あとから参加者はついてくることが多い
自分が面白そうだと思うアイデアがあったり、周りに面白そうなことをやっている方がいれば、とりあえず声かけて開催してみれば良いと思います。
仮に5人とかでの開催になったとしても、その5人の方とは相当仲良くなれるチャンスかもしれません。
(地方開催のイベントがそうなのかなと思っています)
まずは物事を転がしてみて、勢いは後から付けるか付いてくるものだと思います。
その他いくつか書きたいことがあった気がしますが、とりあえずここで止めます。
現在ユーザー会を開催されている方々へ
本記事は実は長い期間やろうと考えながら、なかなか実行に移せていないものでした。
JTUGはユーザー会の数こそ多いものの、統一のノウハウ共有する体制が無いのではとずっと思っていますが、もし良い感じのものがあれば教えて頂ければ幸いです。
(というよりパブリックで共有いただければ多くの方が助かるのかなと)
また、この記事に加筆しても良いユーザー会の知見を頂けるのであれば、ぜひご連絡いただければ幸いです。
もしくはこの手の記事を現役ユーザー会幹事の方からお願いしたいです、なんて。
最後に
良い機会だったので、少なくとも自分のTableauユーザー会運営に関する知識、考えをまとめてみました。
今後も引き続きTableauコミュニティ自体は発展していくと思いますし、ユーザー会を社内にせよパブリックにせよ実施してみたい方は、どんどんやってみると良いと思います。
ご質問等はTwitterかLinkedinまでお願いします。よいTableau Community Lifeを。
Comments