総括せずして2021年は終わらない。
今年も一年を振り返っていきましょう。
去年の総括:2020年まとめと2021年の方針
2020年振り返り
まずは時系列でイベントを振り返り、時期をまたぐ話は後程。
1月
書いたBlog記事
ジム通いを始める
最初から私事ですが、屋外ランニングからトレッドミルランに切り替えました。
天候に左右されないので定期的にランニングができるかなと思い、ジム通いを始めました。
調べたところによると、ロードランに比べ足の筋肉の負荷が低いようですが、自分の目的は有酸素運動なので良いのかなと。ジムにはお風呂があることもいいですね。
ところで、自分はランニングのレコードを記録していました。
今年はどの程度走っていたのでしょうか。見てみましょう。
(Viz: My Activities Dashboard)
今年は累計で145kmのみ、目標400kmの36%程度しか走れていません。
一回のランニング距離は8-9km程度と距離はそこまで大きく落ちてはいませんが、ラン回数が前年に比べて大きく落ちています。
屋内ランは快適でしたが、今年は忙しさに負けました。ランニングに割く時間を確保しきれなかったなと…
ジム通いはこれからも続けますが、来年一番改善するべきは仕事ですね…まあ結果としてはこのような形でした。来年はもっと走りつつ、ジムのトレーニングマシーンを使いながら上半身も鍛えていきたい感じがあります。
ちなみにこちらのマスクおすすめです。ランニング中も快適に走れます。
そもそもマスクが必要な生活が終わってほしいですが。
Tableau表計算ドリルを作成する
「表計算ってちゃんと学んだ結果どう使えるの?」という疑問への答えや実例紹介のために、問題集Vizを作りました。
とりあえず10問用意し、随時更新で問題を増やしていきたかったのですが、一年終わってみると問題更新がなかなか着手できずでしたね…2022年ではもう少し問題を増やしたいところです。
(ネタ自体は実務やWorkoutWednesdayで溜めてはいるのですが)
4月
書いたBlog記事
この話はずっと書きたかった話でした。
Tableauでデータを「(見かけ上)除外する」方法は必ずしもフィルター機能ではなく、Tableau操作の順序と要件に合わせて、方法を複数知っておいた方が良いというメッセージを込めて書きました。
またこの話は作成者として知っておくべき話ではなく、例えば誰かの作品を引継ぎなどで確認しなければいけない場合にも必要な知識です。
特に「隠す」機能は存在を認識しておかないと、マークが隠されている場合にそれを気づくことが難しくなります。
Tableau操作の順序と、様々なデータ除外の方法は覚えて損はありません。
5月
書いたBlog記事
「教えることについての悩み」記事について
この記事に2021年上半期の悩みの8割が詰まっている気がします。
とにかく社内トレーニングで忙しかった…記事中にあるように、それこそプライベートを犠牲にする程度には…
この期間が一番「何が現在の問題で」「Tableau人材のリソースはどのように割り振られるべきか」「Tableauプロジェクトの本質的な在り方」について考えさせられた気がしました。
自分は2021年で累計10名のDATA Saberを輩出し、また社内トレーニング資料/コンテンツもある程度整えたのですが、今後はどの立ち位置で関わるかを考えないといけないなと思いました。
具体的には
Saber修了者向けの、最新機能やトレンドを取り入れた実践的トレーニング
スキルアップのための社内イベント
運営上の技術的支援
あたりで携わる形に落ち着くのが良いのではという結論でいます。
「LOD計算を視覚的に理解する」記事について
この記事は社内DATA Saberトレーニングから着想を得て書きました。
元々のLOD解説記事はTableauを使用してLOD計算を図とともに理解する試みでしたが、Tableau Prepを使用すればより視覚的に動作が理解できると思い、チャレンジしてみました。
個人的には解説のアプローチが異なるだけで、本質的には同じことを同じように解説しているものと思いますので、両方読みながら理解してもいいのかなと思いました。
「Sankey DiagramをRelationで作る」記事について
この記事も2020.2が出たときにはアイデアがあったので、改めて執筆が遅いですね自分は。
自分で紹介しておいてアレですが、このアイデアが大好きです。
今までData Densification系の技法はデータの重複がややこしく、また基本的にレコード数を倍増させるものでしたが、Relationはその問題を解決してくれました。
この技法はSankey Diagram以外にも応用がかなり効くので、Data Densificationを使用するViz作成時にぜひ使ってみてください。
過去の煩雑な手法をかなり代替できると思います。
「TOTALについての検証と考察」記事について
書いている本人が楽しかった記事です。
きっかけを頂きましたがねこさんありがとうございました。
結論としては「COUNTD()のTOTALは表計算じゃない」という話なのですが(メジャーに走る集計ではなく、サブクエリで結果を出している)、今までそんなこと意識しなかったので、今回の検証は大変勉強になりました。
こういうことも実験して調べてみるものですね。
5月は社内トレーニング後半で時間的、精神的余裕が出てきたこともあり、技術的事項に取り組んで元気を取り戻した時期でした。
やっぱりこういうことを書いているときが元気出てますね。
6月
書いたBlog記事
このBlog記事はデータサイエンスすいすい会での登壇内容を基に書きました。
登壇の機会を頂きましたGRIさん、ありがとうございました。
これは定義次第というところもありつつ、「データ可視化」というデータ分析アプローチを学ぶ上で
そもそもデータ可視化は何を含むのか
関連領域は何か
を理解したうえでデータ可視化それ自体を学んでいきましょうということで紹介させて頂きました。
改めて資料を眺めて思うのは、データ可視化の学習に限らずですが、学習対象がどの文脈で使用されるもので、どのような領域を巻き込むのかの、抽象度を上げた時の俯瞰図をイメージすることが大事なのかもしれません。
(その意味では最近「データマイニング」の文脈でTableauを語る記事を書きたい欲もありつつ…来年チャレンジします)
しくじりダッシュボード座談会
JTUG Radio Nightに企画持ち込みで登壇させていただきました。
詳しい内容は本編を見ていただくとして…これは自分の未解決問題でもあり、来年も軌道修正を続けないといけないのですが、Tableau開発だけ実施し、サイクル回せない形は避けるよう持っていきたいですね。
Tableau開発プロジェクトの本番はある意味でリリース後といいますか「使用されるようになった」後だと思い、いかに業務と利用シーンに近寄って、データ分析ニーズを拾うなり提案なりし、必要なものを追加開発なり改修なりしていくサイクルを回す形を多くしないといけないなと思う所存です。
それはそれとして、多くの「しくじり」を共有し集合知的に残していきたいところもあるので、この企画は来年もまたやりたいですね。
7月
書いたBlog記事
7月はあまり活動していなかったので割愛します。
8月
書いたBlog記事
夏の自由研究と読書
今年の夏はDATA Saber関連での自由研究等と、紹介された書籍の消化に充てました。
特にDATA Saberコンテンツの裏側、修正が必要な個所、今後に組み込めそうな内容を理解した気がします。
部分的にはSlackの方にドキュメント込みで投げましたが、Tableau Public APIとTwitter API使うと面白いことができますね。
このあたりの話は来年活きそうな気がします。
9月
Tableau Ambassadorについて
以下はある種の後悔として書くのですが…まず、2021年のTableau Ambassadorが9月に選出されました。
最初に述べておきたいことがあります。
2020年Ambassadorは再任が推奨されていましたが、2021年は自分はAmbassador続投にはなりませんでした。
アンバサダーの再任希望者: 2020 年の状況および未だに継続しているパンデミックの影響を考えると、多くのアンバサダーにとって、思っていたレベルの貢献を行うことが難しい状況であったことは明らかです。そのため Tableau では、再度アンバサダーになることに興味をお持ちの方々に、2021 年度チームへの再申請を奨励しています。申請内容の審査にあたっては、昨年度の困難な状況を考慮いたします。
(自分がAmbassadorに相応しい活動をしたのかは置いておいて)
上記のこともあり、また再任とは別に推薦を頂いていたこともあり、再任希望申請を出すかは悩んだのですが…結論から言えば、再任希望をはじめ2021続投を諦める姿勢を取りました。
というのも当時は業務に忙殺されることが多く、また先行きも不明だったため、AmbassadorはじめTableauコミュニティ活動を約束できない状況だと判断しました。
短期的には時間的にも精神的にも正解だったとは思いますが、今年は日本からAmbassadorの方が多く出た状況を見ると、その盛り上がりに貢献したかった思いもあるので、中期的に見ていい判断だったのか?と若干の後悔を覚えるところです。
(あとはキャリア的恩恵や今年のAmbassadorギフトが豪華だったなー…なんて)
今年は時間をマネジメントできなかった年だと思っていますが、率直なところ、これを結構後悔しています、と書き残したかったということで。
Tableau Ambassadorって大変なところもありますが(特にMonthly Call)、世界中のコアTableauユーザーのコミュニティに所属できることって相当価値あることですし、大変勉強になったので、来年はちゃんと時間と体力を用意して臨みたいところです。
(実際選出されるのかというところは置いておいて)
10月
書いたBlog記事
超豪華メンバーでお送りすることになってしまったTableau転職談義です。
本当に勉強になったお話だらけなので、視聴を超おすすめします。
Blog記事は本編の内容を紹介しつつ、文脈を補足した形で書きました。
全体的なまとめや自分の考えは本編やBlogを見ていただきつつ…この会で学んだ内容をもとに、マネージャーに「こういう求人票を作りたい」を提案することができました。形になったらTableauコミュニティにぜひ投げてみたいです。
11月
Tableau Conference 2021
上のツイートに返信する形で各セッションの感想を書いています。
今年のTCも良いセッションが多かったですね。来年はオフライン開催され、会場に飛び込みたいです。実は一度もTC現地参加をしたことがないので…
DATA Saber交流会(オフラインイベント)
当日の様子や資料はSlackにありますので、DATA Saber Slackは入れる方はそちらを見ていただきつつ…
DATA Saberに限らず、何かを教える立場に立つことに関しては「とりあえず教えてみる」姿勢で良いと思います。
別に最適なことを間違いなく教えることを目標にすることはないと思いますし、弟子の方と一緒に自分も成長しよう、自分の成長機会として利用しようくらいのマインドで良いと思います。
あとは会でも自分は繰り返し言及していましたが「やってみせ」できるSaberが育てば良いのかなと思います。
知識を知っていることは最低限として、それを実践し伝え広めることができる方。その意味では、師匠となる方は「教える」ことよりも「実践する機会を提供する」ことが大事なのかもしれません。
自分が今後どこまでSaberの弟子を取るかは何とも言えませんが、師匠活動はご自身のキャリア上もプラスになると思いますので、ぜひチャレンジいただければと思います。
(これはTableau転職談義でも言及されていましたが、これからのTableau人材は他者/組織へ影響を与えた経験が大事になるように思います)
VizつくりまShow 2021 予選会
今年の「VizつくりまShow」には問題作成者として参加させていただきました。
本戦は12月のJTUG冬の総会で行われ、こちらは予選が行われた時の様子です。
予選の問題は以下から見られますので、ぜひチャレンジをどうぞ。
VizつくりまShowの話は以降で詳しくします。
12月
Tableau Tip CampusでWOW布教
JTUG冬の総会のTableau Tip Campusにコンテンツ提供させていただきました。
メッセージはシンプルです。Tableauの進化に追いつくため、WorkoutWednesdayをやりましょう。
VizつくりまShow本選
昨年は挑戦者として、今年は問題作成者&解説として参加させていただきました。
問題はこちらにあります。
来年はまた出題者の方が変わると思いますが、今年の問題チームの出題意図としては「新機能を理解し、実践的なテクニックを学ぶ」ことでした。
Tableauのリリースノートを眺めると、2019-2021で地図機能が特に強化されたことがわかります。
それは空間関数のような関数の実装でもあり、Map Layersのような「Vizをどのように構成するか」ということであったり…地図分析という限られたフィールドではありますが、Tableauの進化を挑戦者と視聴者に伝えたいがために、地図に絞った問題を多く出題しました。
ちなみに元々は難易度がもう少し高いものを用意していましたが、10分という縛りの都合、いくつかの手順を省略した問題となりました。
何らかの形で没問題集を公開しても面白いかもですね。率直に言って難しい問題が最初に揃ってしまうのは、問題作成チームの面々を見ていただければ納得いただけると思います。
Tableau Certified Data Analyst 資格試験を受験
Beta期間ですが、Tableau Certified Data Analyst資格試験を受けてきました。
(Tableauの資格は今年見直され、Certified Professionalがなくなったみたいですね)
問題の感想は上記Tweetにまとめました。
結果はBeta期間後に通知されるそうなので合否はまだ分かりませんが、問題は易しい印象だったので、受かっているといいですね。
通年での活動
以降、通年での活動について書いていきます。
WOW2021 100%達成
今年もやり切りました。
Workout Wednesdayのいいところは、新機能を頻繁に取り入れてくれるので、新機能キャッチアップにとても役立つんですよね。
来年は日本からのWOW参加者が増え、一緒に100%達成を祝いたいですね。
また今年はWeek 1からWeek 52までの全チャレンジの録画を作成しました。
正直なところ、各チャレンジは難易度が高いので「どう解いているか」を見られるコンテンツが必要だと思っていました。
これからWOWに取り組まれる方、WOWを紹介される方が、こちらの録画集を紹介いただき何らかのお役に立てれば幸いです。
(録画時間の長さが問題の難易度を示しているところもありますよね)
Tableau極める 2021年出題分を全消化
ひっそりと全部解いていました。
Sugimuraさん本当にお疲れさまでした。
個人的に一番勉強になったのはDAY 23の「パラメーターアクションで集計値の集計値をパラメータに入れる」内容です。
ある意味でパラメータを表計算的に使用できることを初めて理解しました。
来年もお疲れの出ない範囲で問題出題いただければ大変ありがたいです。
週次より遅いペースでもいいと思います。何ならWorkout WednesdayみたいにSubmission Trackerがあっても面白いかもですね。
執筆Blog数と社外イベント登壇回数について
Blog数:11本
登壇回数:7回
今年は正直Blogの本数に不満がありますね…ネタばかりが溜まり、今まで執筆に充てていた時間は仕事に充てられていたという…
絶対来年は本数を増やします。Tableauの機能リリースが今年も盛んだったので、書きたいネタが溜まりに溜まっています。
来年の自分にご期待ください。
登壇回数は、ありがたいことに色々な場にお声がけ頂きました。
社外イベント実績はこちらにまとめているのですが、こちらとは別に、今年は社内でも講師業をさせて頂くことが多かったです。
来年も社内外コミュニティへの貢献を続けていきたいので、引き続きお声がけ頂ければ幸いです。
もちろん準備など大変なのですが、自分の知識や経験の体系化・言語化に大きく役立つところがありますので、皆さまもぜひ登壇活動など行ってみてください。楽しいですよ。
ということで、今年もいろいろと活動させて頂きました。
2021年の総括と2022年について
率直に今年を振り返ると「多忙死」という感じでした。
リソース配分等々を完全に間違えましたね…そしてTableau案件を始める時は、需要の広がりを視野に入れた方が良いことを学びました。
これは自分がTableauチームを持つか、プロジェクトマネジメント業務する際に役に立ちそうな一次体験になりました。アンチパターンをけっこう踏み抜いた一年でしたね…
コミュニティ活動という意味では、各種登壇もそうなのですが、一番達成感があるのはWorkoutWednesday録画集の完成です。
来年も続けますし、この録画集が「これ見れば解けるよね」という材料になるので、WOW人口が増えればいいなぁと…できるだけその週に投稿できるように頑張ります。
そして健康面で言えば、継続的にランニングすることを復活させたいです。
今年本当に走る時間を優先しなかったので…400km目標で来年も走ります。
ということで、今年も皆さま大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。そして来年もTableauで遊んでいきましょう。